セナフ®とは
服部商店独自技術で解繊されたCNFです。

セナフ®とは、服部商店独自技術で解繊されたCNF。
水を介することなく有機媒体中で疎水化処理したパルプを直接解繊。
液状樹脂やゴム、オイル等の疎水性の 材料へ優れた分散性を発揮します。

CNFとは

CNFとは、植物由来の新素材

CNFとは、植物由来の新素材です。直径4~100nm、長さ5μm以上の繊維素材。
期待される効果、特性として下記が挙げられています。

  • Point 1 プラスチックなどに
    混ぜることで
    機械的特性の向上
    の期待
  • Point 2 熱変形が小さい
  • Point 3 光透過性が高い
  • Point 4 チクソ性の付与
  • Point 5 比表面積が非常に大きい

導入が検討されている分野

クッション材やフィルター、ゲルインク、車両分野などの幅広い用途で実用化の検討が進められている。

SDGsにも配慮した環境に優しい素材

カーボンニュートラルな材料として環境への 影響が少なく、持続性のある素材としても注目されています。

セナフ®とは

セナフ®とは、服部商店独自技術で解繊されたCNF。

セナフ®とは、服部商店独自技術で解繊されたCNF。
水を介することなく有機媒体中で 疎水化処理したパルプを直接解繊します。

液状樹脂やゴム、オイル等の疎水性の材料へ優れた分散性を発揮します。

セナフ®の特徴

セナフ®は直接オイルの中で解繊します。その為、オイルとパルプ以外は一切使用しません。
また、グレードを変更することで繊維径の太さや繊維長を変更することができます。

セナフ®解繊のイメージ

  • 疎水化
    パルプ
  • 有機
    媒体
  • セナフ®
  • Point 1 有機媒体中に分散
  • Point 2 水を一切
    使用しません
  • Point 3 機械解繊
  • Point 4 最大濃度10wt%
  • Point 5 繊維径
    数十nm~数百nm

濃度の比較

1wt%~10wt%まで自由に選択可能。
オイルの粘度(粘性)や種類によって解繊できる濃度が変わります。

  • 1wt%
  • 3wt%
  • 5wt%
  • 7wt%
  • 10wt%

解繊度

解繊度とは服部商店独自のグレードとなっており、
解繊度が高いほど繊維径が細かいものをご提供することができます。

解繊度
低い
未解繊
解繊度
高い
解繊度4
  • 未解繊(×1,000倍)
  • 解繊度2(×10,000倍)
  • 解繊度4(×10,000倍)
  • 解繊度4(×40,000倍)
  • 繊維径  解繊度2 > 解繊度4
        (解繊度低) (解繊度高)

    繊維長  解繊度2 > 解繊度4
         (長い)   (短い)
  • ご希望の液中に解繊可能

    既に使用している液中に解繊することで
    CNF検討のための配合変更をせずに済みます。

  •  
  • ブランクとの比較がし易い
  • サンプルはウエットな状態でご提供

    CNFは乾燥させると凝集する特性があります。
    使用時のことを考えてウエットな状態でご提供致します。

  •  
  • 分散不良が起きにくい
    ※参考資料①

参考資料①:分散度合(CT写真)
CRゴムへの添加 

  • 水解繊品 印空隙(エアー)
  • プロセスオイル解繊品

試験体中のエアー、凝集体の確認

  • 水解繊品
  • プロセスオイル解繊品

※試験体提供企業:大和紡績株式会社

結果
水系CNFと比べ、オイル中に解繊したCNFを使用することで、きれいに分散ができる

予測される効果

強度アップ
増粘効果 (チクソ性の付与) ※参考資料②
熱膨張率
の低減 ※参考資料③

参考資料②:粘度変化

  • ※数値は代表的な測定値であり、保証値ではありません。
  • 条件
    解繊媒体:可塑剤(DINP)
    解繊度 :2
    材  温:23℃


    評価結果
    セナフは高い「チクソ性」を有しており、いずれの濃度でも低せん断速度では高い粘度を示す一方で、せん断速度を上げると粘度が低下します。

参考資料③:硬質エポキシ樹脂



結果
CNFを加えることで熱膨張を抑えることができる可能性がある。
※セナフを使用した際に得られる効果は濃度や解繊度、実験条件、配合等で変化します。
 また、添加しても物性が低下する可能性もあります。

サンプルをご用意致します

標準サンプル

3種類のサンプルをご用意しています。

・フタル酸エステル系可塑剤解繊品
・キシレン樹脂系エポキシ希釈剤解繊品
・プロセスオイル解繊品
 ※パルプ濃度 最大10wt%

 

委託加工サンプル

お客様ご指定の液中でパルプ解繊をお請け致します。指定のパルプを解繊したいなど、様々なご提案、要望にも対応させて頂きます。お気軽にお問い合わせください。

解繊条件
・引火点・沸点が130℃以上
・加熱により反応・硬化しないこと
・粘度1,000mPa・s以下であること
・毒劇法や特化則に非該当であること

※注意
サンプルをご提供させていただく前には、秘密保持契約書の締結をお願いしています。
有機媒体中であれば、基本解繊が可能ですが、強い毒性 (毒劇物・特化則該当品)のあるものや低引火点や可燃性の高い液体では解繊をお断りすることがあります。また、粘度の高い物はパルプを十分に添加できない可能性があります。

解繊履歴一覧

分類 解繊液
可塑剤 DINP(フタル酸ジイソノニル)
DOA(アジピン酸ジオクチル)
ATBC(アセチルクエン酸トリブチル)
TCP(リン酸トリグレシル)
安息香酸グリコールエステル
変性アマニ油、変性大豆油、変性ヒマシ油
エポキシ化脂肪酸油脂
樹脂・反応性希釈剤 キシレン樹脂、スチレン化フェノール類
エチレングリコールジグリシジルエーテル
1,6-ヘキサンジオールジグリシジルエーテル
ポリエーテルポリオール類
3級カルボン酸グリシジルエーテル
ビスフェノールA型エポキシ樹脂
ビスフェノールF型エポキシ樹脂
PTHF(ポリテトラヒドロフラン)
アクリル酸特殊エステル
PPGグリセリルエーテル
オイル(鉱油、合成油、シリコーン油等) プロセスオイル
鉱物油、PAO(ポリ-α-オレフィン)
アルキルジフェニルエーテル系合成油
流動パラフィン
ナフテン系ベースオイル
シリコーンオイル
ペトロラタム(加熱して液状になるもの)
高沸点溶剤 PPG、PEG、エチレングリコール
ベンジルアルコール
酢酸グリコールエーテル系溶剤